尼崎市で賃貸物件を管理するなかで、入居者から「上の階の音が気になる」と相談を受けることがあります。 最初に進めたいのは、音を出している人を決めつけることではなく、いつ、どこで、どのような音が聞こえるのかを整理することです。 この記事では、生活音の相談を受けた際に、オーナー様が管理会社と確認したい流れをまとめます。

最初の連絡で確認したい5項目

相談を受けたら、困っている状況を聞き取り、次の項目を記録します。 曖昧なところを無理に埋めず、「不明」「今後確認」と残しておくと、推測と事実が混ざりにくくなります。

  • 日時:何月何日、何時ごろに聞こえたか。平日と休日で違いがあるか。
  • 場所:寝室、居間など、どこにいると聞こえるか。
  • 音の特徴:足音のような音、話し声、扉の開閉、機械の振動など。
  • 長さと頻度:一度だけか、繰り返すか。何分程度続くか。
  • 生活への影響:眠れない、会話が聞き取りにくいなど、どの場面で困るか。

「毎晩うるさい」という表現だけでは、確認する時間も対象も絞れません。 たとえば次のように、実際に聞こえたことを具体的に残します。

記録例(架空):10月8日22時40分ごろ、寝室で物を引きずるような音が約5分間、断続的に聞こえた。天井方向に感じたが、発生場所は未確認。

管理会社へは記録に加え、連絡を受けやすい時間帯や、室内確認に協力できる日時を伝えると、次の確認を調整しやすくなります。

聞こえた方向と、発生源を分けて考える

相談者が感じた方向だけで、特定の住戸を原因と決めないことが大切です。 建物内の音や振動の伝わり方によっては、聞こえる方向と発生場所が一致しない場合もあります。 入居者の生活音だけでなく、共用扉や設備の作動が関係していないかも確認対象にします。

現地で音が再現しなかった場合も、「問題なし」とすぐに終えず、確認した日時と、その時点では聞こえなかったことを残します。 相談の記録と設備の作動時間などを照らし合わせ、必要な追加確認を管理会社と相談します。

入居者への案内は、配慮してほしい行動を具体的に

案内する際は、相談者の氏名や部屋番号を不用意に掲示しないよう配慮します。 発生源が確認できていない段階では、特定の入居者への断定的な注意を避け、状況に合わせた案内を検討します。

「静かにしてください」だけでは、受け取った人が何を変えればよいか分かりません。 対象となる時間帯と行動を、短く具体的に示します。

案内例:夜間・早朝は、椅子を引く音や扉の開閉音にご配慮をお願いいたします。椅子を持ち上げて動かす、扉をゆっくり閉めるなど、ご協力をお願いいたします。

尼崎市も、生活騒音は人によって感じ方が異なること、身近な音への配慮や工夫が大切であることを案内しています。 生活時間の違いも踏まえ、一方の話だけで結論を出さずに対応を進めます。

案内を出したあとも、状況を確認する

掲示や連絡を実施したことと、困りごとが改善したことは別です。 管理会社とは、誰がいつ相談者へ状況を確認するかを決めておきます。 継続する場合は、前回と同じ時間帯・音なのか、新しい状況なのかを比較します。

オーナー様への報告には、相談内容、確認できた事実、実施した対応、残っている確認事項を分けて記載すると、設備点検などの判断につなげやすくなります。 報告書の見方は、月次報告で確認したい5項目も参考にしてください。

よくある確認事項

録音がないと相談できませんか?

まずは日時・場所・音の特徴をメモして相談できます。 録音がある場合も、録音だけで発生源や状況のすべてが分かるとは限りません。 共有する範囲や方法は管理窓口と相談してください。

入居者同士で直接話してもらうべきですか?

行き違いを広げないため、まず管理窓口で状況を整理する進め方が考えられます。 当事者へ直接の抗議を促す前に、管理会社と連絡方法を決めておきましょう。

尼崎の賃貸管理についてのご相談

生活音の相談では、聞き取りから対応後の確認まで、記録をつなげて扱うことが大切です。 管理会社への委託範囲や現在の対応で気になることがありましたら、プラス1サポートへお問い合わせください。 物件と相談内容に応じて、対応できる範囲を確認します。

参考:尼崎市「生活騒音(身近な音に気を配ろう)」